犬の病気

犬を飼った事がない人でも、犬の病気でジステンパーと狂犬病を知らない人はいないくらい典型的な犬の病気です。特に狂犬病は人間にとっても恐ろしい病気ということで古くから知られています。しかし、犬にとって命にかかわる病気は他にもあり、ジステンバーは人間のはしかと同じで一生に一度はかかると言われています。しかもはしかの場合より死亡率が高く、治っても後遺症が残ることが多い。これはウイルスによる病気で、乳離れしたばかりの幼犬が圧倒的にかかります。症状は高熱を発し、肺炎、下痢、脱水症状、脳、神経症を起こして死亡します。
伝染病の犬の肝炎はジステンバーほどではないにしても死亡率はかなり高くなります。高熱を発し、元気がなく、食欲も全然なくなり、症状が進むと黄疸を起こし、コーヒーの様な尿を出します。ウイルスによる病気です。
レプトスピラ病は俗に犬のチフスと呼ばれており、野鼠の尿から感染すると言われています。血便を大量に出し、急死します。少し長引いた場合は肝炎のような症状で黄疸も出てきます。
以上の病気は現在では良いワクチンも出回っており、子犬の頃に2回、その後はブースターを年1回していれば心配がないようになっています。とくに、レプトスピラ病のワクチンは1年しか効果がないのでその点注意が必要です。第2次大戦の直後は人々が狂犬病に恐れていた時期もありましたが、予防接種が徹底し、また日本が島国であることから30年来狂犬病の発生がありません。狂犬病は人間でも犬でも一度発病したら現代医学でも治療できない恐ろしい病気です。その意味でも年2回の予防接種と自治体への登録は、犬を飼う者の義務として守らなければなりません。

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