野生動物

たいていの子供は動物好きです。大人でも動物好きの人ならば野生動物と暮らしてみたいと思うはずです。しかし文明社会に住んでいる限り、動物と暮らすのは動物を飼うしか方法がありません。野生動物を飼うことはペットショップで売っているものとはわけが違います。飼っていた毒蛇が逃げ出して大捕物になった話しや、かわいがっていたライオンが人を傷つけ、裁判にまで引き起こした話などが、テレビや新聞などをにぎわかしたことがありました。夢とは裏腹なのが現実のようです。野鳥の類いを飼うには、必ず知事の許可が必要となり、大型の動物についても、自治体ごとに条例が設けられていて、その指導を受けなければなりません。特に猛獣に関しての飼育許可はかなり厳しくなっています。東京都のペット条例によると哺乳類では、ぞう類、くま類、大型のねこ類、中型以下のねこ類、ハイエナ類、オオカミ類、大型の猿類、中型の猿類、鳥類では鷲鷹類、は虫類ではワニ類、毒蜥蜴類、蛇類、以上の部類に属する動物を飼う場合にはすべて許可が必要ということになっています。いずれにせよ、許可の必要とされる動物を飼う場合には、飼育資格や十分な経験がないと手に負える動物ではありません。そして飼育する場所については充分な敷地の広さや、周囲の住民に及ぼす影響などの配慮が必要とされます。これらの条件が少しでも足りない場合には、決して許可の必要とされる動物を飼育していいけません。自分自身も周囲の人達をも重大な危険にさらす場合がないとも限らないからです。日本だけでなく、今やあらゆる場所が開発され自然が滅びつつあります。野生動物も減少の道をたどっています。動物好きの人達こそ自然と野生動物を守る心を持ちたいものです。

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